デザイン料金の「価格」と「価値」のバランス
これは、技術職についている人間にとっては永遠のテーマ。とりわけデザインの世界では、見えないものに対して支払う料金。
目次
販促ツールにプロのデザイナーは必要?
チラシであれば、これから商品を売っていくためのツールであって、そのチラシ自身にどれだけ効果があるのかのは、マーケティング調査等、今までの販促から予想することはある程度可能ですが、はたしてどれだけの効力があるのかと完璧な数値で提示できないこともあります。予測は可能です。
しかし、サービスや商品を世に出すには、今時代チラシだけでは、効力がありません。その後の販促の仕方でサービスの売れ行き具合がまったく変わります。
また、ロゴであれば、社・サロンの顔となります。これは、お客様(カスタマ)相手ではなく、社・サロンの理念・信念をどれだけ「顔」に踏襲して納得・誇りにできるかによると思います。
そして、クラウドソーシングによってデザイン料に対する価格破壊が渾々と行われているのもまた事実。
「デザイン料」とは?
さて、「デザイン料」とは、なんでしょう?
「デザイン料」とは、デザイナーに対してのデザインの使用料です。
よく見られるのは、デザインのデータをいただいたから、すべてそれは自分のもの。なにをしてもOKと思われがちですが、「デザイン」というのは作った製作者に「著作権」があります。それに対してデザイナーに「デザイン料」として支払い、「借りる」、または権利を「買取る」という考えです。※「買取る」に関しては、契約が必要にはなります。
デザイン料の決め方
では、値段の決め方どうなっているのか。
デザイナー・会社によって様々かと思いますが、考え方は、一緒です。
グラフィックデザインであれば、1人のデザイナーを丸一日拘束する作業量とすると1日3〜5万円。しかし、これはあくまでも「デザイン」だけの話。そこに企画(ディレクション)、ライター、撮影、打ち合わせの時間・移動時間などは、含まれてはいません。
売れっ子やデザイン会社となれば、さらに営業費、コンサルタント費など加算されます。
ただいまお抱えのデザイナーがいるのであれば、どれだけそのデザイナーが市場価値の高くなりそうな話題性のあるデザインを提供してくれるかということが、金額に作用されてくるのではないかと思います。
ちなみに、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が提供している料金基準表もあります。細かいので参考までに。
私は、個人で行なっているので自身の作業と打ち合わせやディレクション費を含んだ値段となっています。そこから原稿の入り具合、もしライティングが不要であれば、減額。
撮影の必要があれば、加算(撮影する時間も拘束時間!)と考えてます。イラストとなると外部に依頼するので、それもまた要相談。
残念ならがら「デザイン料」に対して「高い」と感じるのは、いままで満足できるデザイナーに会っていなかった可能性があるのかなと、最近感じます。
しかし、安い値だからこそ「それなりのデザイン」に止まってしまうこともあります。
チラシを作って巻けば当たるという時代は、とうに過ぎてしまっているので、日々バージョンアップできる満足できるデザイナーに出会ってください!
それは、高いと思っていたデザイン料がだからこそ払った甲斐があった!と思えることにつながるはずです。