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デザイナーとして起業した(い)君へ。成功するためのアドバイスー

独立しよう!て決めたというより、

独立するんだろうなぁと考え始めたころにこんな本に出会いました。

「デザイナーとして起業した(い)君へ。成功するためのアドバイスー」

表紙がかっこよかったのでジャケ買いに近いですが、
事業主になるための資金繰りからではないところが、私らしいところ(笑)。 

舞台は、日本ではなく海外のマーケットです。
海外事情もあれば、国が変わらずともあり得ることが書かれています。

国境を越えても変わらないもの

グラフィックデザイナーであるために必要な心構えから説いています。

  • 好奇心
  • 共感
  • 自信
  • モチベーション維持
  • プロであること
  • ニッチをみつけること

などなど、今見返してもこの5つを心構えとして仕事をすることが必須だと思います。
この本の他とちがうところは、「君」と二人称で語られているところ。
自分に語りかけているところが、まるで悩みを聞いてくれているような錯覚に陥ります。
学生の頃、よくミステリーで翻訳本を読んでいたこともあるので、
ストーリーより文章一文を理解する方に時間がとられることもありましたが、
この本は、文章ひとつひとつ訝しげることはないからかもしれません。

この本は、自己啓発だけではなくどんなデザイナーであるべきかも説いてます。
クライアントと直接取引か下請けか、売り込み方など詳しく書かれています。
その中で、私がはじめて知った言葉が「プロボノ」。
聞いたことはありますが、海ドラで弁護士が公選弁護人になった時にでてきた言葉だったので、まさかデザイナーで??

「プロボノ」を知るきっかけ

「プロボノ」とは、一般的に、公共サービスとして自発的に無償で行われる専門的な仕事のことをさすとのこと。「ボランティア」と混同されがちですが、「ボランティア」だと無償でサービスを提供することを意味し、金銭を匂わせ無い高尚な意味で用いられることが多いです。
「プロボノ」は、今でこそ無償ではあるが、活動することでポートフォーリオとして作品ができ、その後の案件につながるという意味があります。
技術のレベルをあげることにもつながる、とてもいい言葉だと思いました。

また、「契約書」を交わすことの重要性も説いています。
海外は、仕事をする際に「契約書」を交わすことは、必須条件。
日本は、大きい案件や大企業同士での案件ならば「契約書」ということもありますが、
比較的少額案件には、口頭などで済ませることが多いです。

実際に、私自身契約書を交わしたことは、一度もありません。
昨年は、契約書を交わすべきだったと涙を飲んだ案件もあります。
今でも抵抗感を感じますが、今後は、視野にいれるべきことかと思っています。

クライアントを賢く選びかた、危険信号はこんなクライアント。
と今聞くと、とても私自身身につまされる思いが込み上げますが、
思い起こして開いてもまた読むことも今必要だなと感じています。

自分も仕事も愛そう!

最後にこの本は、「自分がしていることを愛そう」と締めくくっています。

だから、何よりもまず、自分の仕事を楽しみ、
自分の置かれた環境に感謝し、
物事を改善するためにデザインを利用することを愛そう。

私たち、デザイナーは、
生活において見えない第三者をしあわせにできる仕事と思っています。
このひとつひとつの仕事は、かならず誰かをしあわせにしていると思えれば、
とても愛すべき仕事だと感じれば、ひいては自分もしあわせなんだと感じます。

さて、もう一度読んでみようか(笑)

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